おすすめ食材(青パパイヤ)
青パパイヤはこんな野菜
パパイヤは果樹としては、種を植えてから実をつけるのが早く、品種改良されたものでは、種を蒔いてから1年もかからずに、直ぐ背丈以上になるとてもバイタリティのある植物です。パパイヤは、常緑小高木で熱帯の中央アメリカ原産で、日本本土へは明治時代に紹介されたそうですが、沖縄地方には、それよりももっと昔の今から約300年前に伝わったといわれています。ですから、沖縄地方のいたるところで見かけることが出来るそうです。
青パパイヤをすすめる訳
青パパイヤはカルシウム、ミネラル、ビタミンC、食物繊維が豊富に含まれている野菜で、成人が1日に必要なビタミンを青パパイヤ100gで摂取出来るほど多くのビタミンを含み、食物繊維も多いことでダイエットの面から、ヘルシーな健康食材として、とても注目されています。
さらに青パパイヤにはタンパク質分解酵素パパインが含まれている事で、肝臓に余分な脂肪が蓄積されるのを抑え、カリウムやカロテンを多く含むことから、消化吸収を助け、疲労を回復する働きもあるそうです。
最近沖縄地方の食材で注目されてきた青パパイヤは『医者要らず』と呼ばれるほど健康に良い野菜で、沖縄地方では、産後の肥立ちがよくなり母乳の出もよくなるといわれ、産後の授乳期の即効性栄養食品としても食されてきました。
- パパインとは、脂肪やタンパク質を分解する作用がある酵素の事で、様々な料理レシピのホームページでも取り上げている安いお肉を柔らかく美味しくする方法として、パイナップルとお肉を一緒に料理したり、料理の下準備にパイナップルとお肉を漬け込むなど、パイナップルが使われていますが、そのパイナップルがお肉を柔らかく美味しくする酵素として、パパインが含まれているからなのです。
- カリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧や細胞の活性に関係しており、カリウムが不足すると、細胞の活性が低下することが知られています。日本人は食塩(ナトリウム)をとり過ぎる傾向があります。食塩のとり過ぎは血圧を上昇させますが、カリウムにはナトリウムの排出を促進する働きがあるので、高血圧の予防に効果があります。また、利尿作用もあります。ビタミンAは視覚作用、粘膜の保護や発育に必要なビタミンです。ビタミンは、体内では合成することができないので、食物から摂取する必要があります。青パパイヤには、体内に入るとビタミンAに変わるプロビタミンA(βカロテン、αカロテン、γカロテン、クリプトキサンチンなど)が含まれている事がわかっています。
「青パパイヤ」は、ビタミンやミネラルの宝庫として昔から大切にされて来ましたが、最近では酵素の働きが大きな注目を浴びています。「青パパイヤ」には健康維持にもっとも重要な3大酵素、たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)・脂肪分解酵素(リパーゼ)・糖質分解酵素(アミラーゼ)が、3種類備わっています。これらの酵素は、各種成人病、認知症、メタボリックシンドロームの予防にとても効果的です。また、やせたい方や美容など、特に糖尿病の方の健康補助食品としてもぜひ活用する事をおすすめします。
3大酵素名 体内での酵素の働きを説明!
プロアテーゼ(たんぱく質分解酵素)とは、老化したり、傷つき活性化の衰えた細胞など、体内で不要になったたんぱく質を分解してアミノ酸に変えて再利用します。主な効能は脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞・血栓症・高血圧・尿蛋白・アルツハイマー・認知症などの予防や健康維持に効果的と云われてます。
リパーゼ(脂肪分解酵素)とは、血中のコレステロールを分解して、ドロドロ血液をサラサラに変え、体内脂肪や内臓脂肪を分解除去し、体重を減らす効果があり、コレステロール値が高いことで起こる病気の予防や、動脈硬化・各種結石・高血圧・神経痛・関節痛・便秘・特に美肌効果と痩身効果・メタボリックシンドロームに効果的と云われてます。
アミラーゼ(糖質分解酵素)とは、食べ物の消化吸収を促進し、血液中の糖分を分解して細胞を活性化させます。特に、糖尿病の予防や健康維持に効果的と云われてます。
★青パパイヤの調理方法で肝心な事は、熱を加えない事です。
炒め物や煮物などの60度以上の加熱調理をすると、重要な成分である酵素が失われてしまい、前述した有用な成分の恩恵が無くなってしまいます。
また、パパイヤとは黄色く熟してフルーツとしかご存知ない方が多いと思いますが、熟したフルーツとして食べる頃には、酵素はほとんど無くなっているそうです。
野菜の栄養素メモ(「野菜ブック」独立行政法人農畜産業振興機構より引用)